第5話 街頭紙芝居道とは

それでは街頭紙芝居道とは何でしょうか。
(小難しい処に入って来ましたがお付き合い頂けるでしょうか)
先ず「道」(ドウ)とはミチ(道)なのですねぇ。道(ミチ)とは地球に人類が発生する前から獣達が生きる為に餌を求めて行き交う内に山野の草木が踏まれ ながら曲がりくねり自然と形づくられてきたものでしょう。
その獣達よりも大変遅れて出現した新参者の我々人類はその獣道利用しながら人間の生活を進化させ機能化させながら現在の高度な道へと成長させて来たと思わ れます。
人間には道とは生きる為の最大の武器で道具だったのですねぇ。
生きるとは働くことです。
ならば道(ドウ)は働(ドウ)に通じるものでそれは毎日毎日道を利用して生活の為に働くことですねぇ。
実に街頭紙芝居の道も生きる為に生涯をかけ露地から露地を拍子木を鳴らしながら案内し働きながら子供達を集めに行くのです。街頭紙芝居は拍子木を打つ時か らもう開演なのです。それも下校時間や子供達の塾へ行くく時間帯。天候の具合など五感を全開させ毎回毎回二~三十分は歩き廻ります。
そして一日に二~三ヶ所、雨天以外は毎日の繰り返しで一年間最低でも六百回以上すべて青空・広場で三十年間子供達に紙芝居を演じ続けて来ました。
軽く計算しても、三十年間で二万回は演じて来たので親子二代にまたがって街頭紙芝居交流している子供達が多く居られます。

紙芝居文化は世界中で日本だけに発生した二百年の歴史を持った文化で、特に街頭紙芝居はその源流です。
今現在、現役で毎日街頭で演じているのは世界中で私一人と言う事ですねぇ。
どんな未熟者でも一つの事を一万回続ければ願いがかない天才にもなれるとの話を聞いた事がありますが、拍子木一対で三十年間細々ながら生計を立て、子供達 に生かしてもらって来た人生ですが、そんな流れの中で一種の「型」が生まれているのです。 そんな時、ようやく、ゆっくりと今は一日の満足感とよろこびがにじみ出て来るのです。
これこそ三十年間続けて来たパターンですが、その為にも子供達には違和感を感じさせない服装、観てもらいやすい舞台の設計、青空の下でやるので力強い街頭 紙芝居画法のある絵を観せるなどの努力が必要です。(それが街頭紙芝居画法の研究につながる) 私には生涯をかけると云うことは命をかけると云う事で趣味や、習い事とは大違いです。
生涯をかけて初めて来る心の持ち方、感じ方、道具の用い方、子供達とも接し方、演じ方等を総合して街頭紙芝居道と世に発表させて頂きましよう。私は紙芝居道にようやくたどりついたのです。

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