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第7話 無我夢中

月曜日, 6月 7th, 2010

街頭紙芝居道は、遊びとか趣味的とかでは到底生まれて来ません。
安易な意識では、必ず途中で廃業されるでしょう。

細流は海に入らずとか云いますが、無我夢中になった太いエネルギーの投入が大切です。

子供は一生懸命の動きに反応する生き物ですから、毎日決まった時間に決まった場所へ、昨日の続きの紙芝居を持って、風の様に現れて、風の様に去っていく「素」(ス)のオッチャンを街頭広場の遊びの一部として容認し出します。

タイコや鐘は不要で、紙芝居舞台周辺の旗やのぼり、舞台に貼り付けられたチラシや写真も不要で、演技の為にも飾り立てることは控えねばなりません。
特に、紙芝居実演には、舞台から離れ過ぎない意識が大切です。

毎日子供が多く集まる広場では、実際に街頭広場で紙芝居を演ずる時間はマンガ一巻、続きものの物語が一巻、クイズ一巻、合計三巻。三種類の紙芝居で演ずる時間は15分位です。
しかし、毎日、毎週、紙芝居絵は違うものを用いる事が大切で、同じ広場で三年間は同じ絵を使用しないのが鉄則なので、大量の紙芝居絵が必要です。(私は唯一人街頭紙芝居の絵を多く持って居ります)

街頭紙芝居広場で大半の時間は、紙芝居舞台の横に立ったらすぐ動かず、お菓子を作って渡したり、子供にの話しを聞いてやったりしながら、広場一杯に遊び廻る子供達の動きを見守り続けてやるのです。
動き廻る子供達がケン玉ならば、見守り続けるオッチャンは紙芝居舞台につなられた糸なのです。
やがて、帰りの時間となり、紙芝居舞台の引き出しや拍子木を片付け出すと、無我夢中に遊び廻っている子供達も離れて遊んでいる子供達の中からも気配を感じ、別れの手を振り出します。
両手を上にあげて、大きく応えてやるのです。

実にこんな毎日毎日の繰り返してこそ、その広場広場に群れて来る子供達一人一人の夢づくりの手伝いでもあり、街頭紙芝居道の温床にもなるのです。