第18話 中学校での「日本文化体験」授業

2月10日、大阪天王寺区の某中学校で、全学年の「日本文化体験」授業が行われました。
私は2年2組の教室で「「街頭紙芝居の歴史と演じ方について」の題で95分間受け持たせて頂きました。

実はこの地区の上汐公園では、30年間に渡り、街頭紙芝居を実演し続けているので、(実は、30年続いている広場は、我が大阪府下に6ヶ所の広場をつくっています)親子3代に渡る体験者も多く、当日その体験者の顔見知りの生徒も含まれているのです。

1月30日(日)毎年行っている、新春プロ街頭紙芝居師養成講座は、30代から80代までの大人が対象でしたが、中学生達の方が吸収が早いと言う感じを受けました。
この地域は、30年に渡る街頭紙芝居の波動が中学生達の細胞にインプットされていたからでしょうか?。
これからの若い人の職業も老人、幼児関係の仕事が多くなる時代の流れに、街頭紙芝居道を追求している本当の紙芝居絵とプロの演じ方を体験しておくと、本来の職場に活用された時、過去の体験を通じ、本当の紙芝居が復活する要素が大きいと感じさせられました。

街頭紙芝居師の実演は、街頭の自然環境に負けない紙芝居画法のある、高価値な絵を(手画き)使用しているのです。
印刷絵ではなく、力強い、心に訴える絵です。だから毎日街頭紙芝居をしていても、親子3代に渡り長年月観て頂いて来た訳です。

又、絵本の読み聞かせや、下手な落語や漫才師達のパフォーマンスは不用で、見る側の相手に合わせた絵の使用と語り方が大切で、無理な声色は不用です。
又、紙芝居の歴史は200年も昔に、世界で日本国だけに発生した文化で、インドにも中国にもありません。

「うつし絵」から「紙人形芝居」に変化し、現在の「平絵(ヒラエ)」に変化したのが、昭和5年です。
この時期に発生したのが、「黄金バット」のキャラクターなのです。
一種の出世魚の様な、縁起の良い、日本独自の文化だと話し出すと、実に真剣に身を乗り出して聞いてくれました。

実演の練習については、3人一組として机を並べ変えさせ、60年前の君達のおじいさん、おばあさんが子供時代に街頭広場で見ていた力強い文化財的マンガ絵10枚、一話もの一巻ずつを与え、3回以上輪読させ、練習の後、教室の前面に設置された、プロ用の紙芝居舞台を用いて、実演発表させました。練習して直ぐに実演するのだから真剣だ。はずかしさを抑えて、一生懸命さが伝わる。しかし、今の中学生も街頭での群れ遊びの体験不足で、基本的に大きな声を出す事が苦手の様で、語りにリズムが生まれないのだ。
塾、学校と教わる勉強だけの時間に追われているので、感性力が退化して来ている様だ。

そこで、夢を持っている生徒数を調べると、全体の30%だった。

少なすぎる!!

夢は群れの中の体験不足では生まれにくいものなのだ。

今、教育は狂っていると言うのが、街頭紙芝居道から湧き上がる感覚だ。
教育機関は、倒産会社の様なもので、問題意識が無さ過ぎる。
提案力がなく、従って改革意欲も生まれない。
いわゆるプロ意識が無いので、無責任なのだ。
時代と共に、世界が進化し、変化して来ているのに、教育だけが停滞している。
先ずシステムを転換させるべきだ。
その上で、この混乱の時代こそ、「恩」を体感させる教育の充実を計るべきではないか?

街頭紙芝居道から叫ばせて頂きました。

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