第21話 プロ紙芝居師誕生

6月19日、26日の両日曜日、大阪市北区豊仁憩の家2階で第40回、プロ街頭紙芝居師養成講座を開催しました。
プロ街頭紙芝居師養成講座を実行できるのは、日本で我がNPO法人紙芝居文化協会だけです。
プロ街頭紙芝居とは、生活をかけた職業です。一種の行商業ですが、昭和13年頃には、全国で3万人、戦後の昭和30年代には5万人もの黄金時代を築き、一世を風靡していました。
街頭紙芝居は世界で日本国だけに発生したもので、世界の文化として、実に貴重なものですが、今現在日本で唯一人残って活動して居るだけです。
敗戦後日本の貧しい時代、娯楽の少なかった子供達の感性を鷲掴みにした街頭紙芝居は、段突で、今、50代、60代、70代、80代の大人達の潜在意識に温かい思い出として、光を灯し続けています。

その原因の一つは絵です。
絵は昨今使用されている印刷ではなく、手描きのもので、プロの画法が秘められています。
又、毎日街頭広場で異なった絵の紙芝居を見せてくれるので、子供達は楽しくて、待ち遠しかったのです。
昨今花盛りの貧しい印刷紙芝居、又は素人の絵を少量持ち、室内での上演が当たり前と思って何の疑問もなく絵を引き抜いて見せているボタンティアと名乗る人々は、子供達より御本人が一人よろこんでいるだけなのです。

1ヶ月に1~2回や、年間5~6回実演するだけでは紙芝居の心は生まれません。
プロとは、年間600回以上やるもので、相手がよろこぶ姿を見て、その後で自分がよろこばせて頂くのが基本です。

プロ街頭紙芝居師を志す人は、大変な勇気と感性力が必要です。
今回のセミナーで千葉県の57才の男性と24才の奈良県の男性がプロとして巣立ちました。
街頭紙芝居の仕事をしながら生活をし、人格を磨き上げて行く為、仕事としては最高の職業です。
私はこの2人の勇気ある決断に拍手を送ります。

降雨以外、毎日上演し続けるプロ街頭紙芝居師は、必ず子供達との信頼感を生み、それがやがて地域社会とのコミュニケーションへと進化して行くのです。
教師経験者で紙芝居をされて居られる方に提案させて頂きます。
紙芝居イベントなんて、年に数回あれば良い方ですよ。!
ボランティアと云う名の「あそび紙芝居」では、人格は向上しません。
街頭紙芝居道を体感できるのは、生活をかけて、毎日紙芝居を「行(ギョウ)」ずるしかないのです。
21世紀は、資本主義経済は終わり、人格主義経済に転じて行くと、感性論哲学者、芳村恩風師が宣言されていますが、生活の為の職業を通じて、人格を磨く時代に転換して来ると云うことなのです。
プロ街頭紙芝居師こそ、その先兵だと確信して、毎日の私は進化中です。
プロ街頭紙芝居の凄さと、楽しさに挑戦されてはいかがでしょうか。
ご意見のある方は、 06-6353-2957までFAXしてください。

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