Archive for the ‘講演’ Category

日本のヘレンケラー

土曜日, 12月 25th, 2010

今回は少し趣向を換えて、私が行った講演を少しブログでご披露いたします。

紙芝居「中村久子の生涯」-勇気と夢を-

皆さんこんにちわ!
私は今、日本で唯一人のプロ街頭紙芝居師で、30年続けて現在に至って居ります。
降雨の日以外は毎日街頭で2~3ヶ所、拍子木で子供達を路地裏の家中から広場まで引き出し、お菓子を販売しながら街頭紙芝居を演じております。

自分が決断し、選んだ仕事に命を懸ける強い気持ちでワクワク感を持って継続していますと、次から次へと問題意識が沸き上がって来ます。
それは、自分の仕事に対して、又その環境に対してとか次々と色んな分野に対しての新鮮な疑問なのです。

私はあまり信心については、分かりませんが、物事を成就させるには、100%の努力ではダメで100%を超える努力をしないと新しい道が開かないと聞いて居ります。実はこの努力こそ問題意識が解決され天分発想へとつながって行くのです。
今や、文部科学省の指導には大学に行っても天分発想の指導はゼロでしょう。

「好きこそものの上手なれ」と古来日本でいわれている言葉ですが、好きになる為の指導が無いのです。
偏差値教育の強制では、問題意識は生まれません。
そして、勉強嫌いを増長させるばかりでしょう。天分とは、天が一人一人に授けたその人だけの能力で、やがて使命、天命へとつながって行くものです。

私の体験では、天分の道はどんなに働いても疲れを知らず、楽しい道です。次から次へと問題が解決されて行き、満足感の中に感謝の心さえ生まれるのです。
街頭紙芝居とは、実は「あそび」なのです。遊びと言いますと、大人の悪い遊びをイメージされますが、子供には大変な間違いです。子供は生まれながらに感受性一杯の自然児ですが、動植物と少し違うのは、天分の中に理性能力も持たされていることです。
この二つの能力は、助け合って生かされてこそ、正常な進歩があるのですが、昨今は理性能力万能で、感じる能力を置き去りです。
こんな育て方で成長した子供は、大人になり自分の欲望実現の為に、他者を踏みつけても平気です。

経済では、格差社会が拡がり、やがて破滅です。10才位までは、多くの遊び、特に広場、山野の野外での友達づくりの遊びが大切で、人と交わる為のルールを覚え、人間同士の微妙な関係を学び、生きるための知恵を身につけさせるのです。
幼少期、人間同士の交わりの極意を感じ取って成長した大人は、理性と感性のバランス感覚の秀でた人となるので、必ず良い社会づくりの一員になるはずです。そしてこの様な人材は、無意識の間に恩を感じる能力も発達していきます。

恩を感じる心根も、実は己の人生を楽しく力一杯の努力も楽々とし、続けられるのではないでしょうか。
相手も喜び、己も喜ぶと運も良くなり、素晴らしいですね。

中村久子さんは、脱疽(ダッソ)という病で、両手、両足を3才の時に切断され、成人して結婚し、2人の女子を授かりますが、国家の補助をすべて断り、自力で育て上げます。その間、夫の死別2回、生別1回、そして最後の4回目の夫に72才の厳寒の2月に死に水を取って戴かれ、人生を完遂されました。
困難辛苦の己の人生の中で、両手両足もないので自殺も出来ぬ我が身をのろい、苦しみ悩み、絶望の中から人に生かされ、天に生かされているとの悟りを得、世に発表したのが、「人生に絶望なし」の宣言でした。

今我々は、恩を感じる感性を失い過ぎです。損得に対する知識が過剰で目先が見え過ぎ、他者に対しての思いやりの感覚を失って居るのです。今、高校の教育費がタダの問題が浮上して居りますが、我々もこの事に不感症になり過ぎです。年間小学校で85万円、中学校で95万円、高校で110万円、大学で250万円、保育園で250万円が支払い授業料以外にこれだけの国税、地方税が今現在も一人の日本人養成の為に支払われている事を、親も学校も大多数が知らないのです。
国税、地方税だから貰って当たり前、貰う権利があるとまで思って、感謝を忘れている人があるんではないでしょうか?

だとすれば、こんな日本人には選挙権は剥奪すべきでしょう。
人間としての価値観、感謝を失っているのですから。それは人間同士、特に近隣社会内の家庭教育結果だと思うのです。

我々は隣近所位はしっかりと挨拶は実行すべきで、些細な感情のもつれと気まずさがあっても早く水に流す努力をすべきでしょう。
自分に子供が居るならば、我が子の学校教育の為にも隣のオッチャン、オバチャンが働いて税金を納めてくれるんだからとの感謝心に敏感になるべきでしょう。憎しみを早く消す努力です。

これこそ、人間の一番大切な学びではないでしょうか。

今や、日本国は恩を感じる心を失って来ています。
我々はイヤなこと、苦しいこと、昔の日本人は艱難辛苦を乗り越えて、今我々に日本を引きつないでくれています。
実はこんな苦しみの中にこそ、天分、天命の発見の糸口となるのです。

今こそ我々は己の自由自在になる境地を掴むべき時代がきているのです。

平成22年11月21日(日)講演。クイズ3枚 中村久子の生涯2巻 所用時間40分